子育て世帯にも快適な住まい~平屋がもたらす魅力~

子育て世帯にも快適な住まい~平屋がもたらす魅力~

子育て世帯にも快適な住まい~平屋がもたらす魅力~

かつては一般的だった平屋ですが、時代の流れとともに「戸建て=2階建て」というイメージが定着してきました。どこか、古風な雰囲気をイメージする人も多いかもしれません。

でも、最近では、平屋の魅力が再認識され、子育て世帯の家づくりの選択肢にもあがるようになっています。

若い世代にも注目されている平屋。子育て世帯が魅力と感じるポイントに迫ってみましょう。

魅力1.階段がなく、ケガのリスクが減る

まず、平屋の大きな魅力は「階段がない」という点です。

寝て過ごす時間が長い月齢の赤ちゃんの場合、自分では階段には近づきません。階段がある住まいでも、心配がないでしょう。でも、歩けるようになると階段が心配になるものです。特に、リビングのなかに階段がある間取りでは、「階段に近づかないように」と冷や冷やすることもあるでしょう。階段をリビングに設けるなら、対策は必須です。また、廊下に階段を設置するなど、階段に関する不安のタネは多いでしょう。

また、2階建てでは、赤ちゃんを抱っこしての階段の昇り降りをしなくてはなりません。足元が見えづらく、パパやママのケガも心配ですよね。

平屋なら、階段の不安がなくなります。

魅力2.親の家事効率があがる

平屋は親の家事効率があがり、子育て世帯にはメリットが大きいです。

2階があると、
・2階の部屋や階段の掃除
・2階のベランダへ洗濯物を干す
など、1階だけでなく、2階への移動も日常的。どうしても子どもから目が離れる時間帯も出てしまいます。1歳未満くらいなら、おんぶ紐や抱っこ紐などで背負って家事をするという安全対策もできます。でも、1歳も過ぎると「おんぶしたままの家事」は厳しいかもしれません。子どもが寝ている最中にパパっと2階の掃除をするなど、隙間時間を見つけて動くのも落ち着かないでしょう。

平屋はワンフロアでの移動だけで済むので、移動距離が減って家事の効率はあがります。ちょっと動けばすぐに子どもの様子も見られるので、「親の目が届きやすい」という点は大きな魅力と言えるでしょう。

魅力3.明るく開放的な空間

平屋は、空間を「明るく・開放的」にすることができます。

2階を設けなくても済む分、平屋は、天井を高くすることができます。頭上の景色に圧迫感がなく、のんびり開放した空間を感じることができるでしょう。

リビングを広めにすれば、「横向きの視点で見たとき」「縦向きの視点で見たとき」のどちらにも視界が広がります。

天井が高くなると、採光範囲も広くなります。窓の向きに工夫すれば、全体的に明るい空間になるでしょう。日中には、電気をつけなくても、明るい空間は気持ちがいいですよね。室内にいても太陽を感じられる住まいなら、子どもがのびのびと育ちそうですね。

魅力4.家族の距離が縮まる

「目が離せない」という赤ちゃん期や幼児期が過ぎても、平屋にはメリットがあります。

平屋は戸建て住宅でありながら、マンションのような部分もあります。マンションを選ぶ人のなかには、ワンフロアでのコンパクトな暮らしを思い描いている人も多いです。子どもに目が届きやすいことから、マンションを選択肢にいれるひともいるでしょう。

ただ、マンションで心配なのは、近隣住戸と“生活音”の問題。特に、子育て中のパパやママにとって、「子どもの足音が聞こえないだろうか…」という悩みはつきものです。

戸建てならばそういった不安を感じることがありません。平屋ならマンションのようでいて、戸建ての開放感も味わえるでしょう。同じ階に家族がいる平屋は、お互いに気配を感じ合いながら、まったりと安心感のある生活が期待できます。

ワンフロアで子どもに目が届きやすいですし、これから成長して手がかからなくなったとしても、ワンフロア生活のおかげで声をかけやすくいでしょう。

また、間取りに工夫すれば、さらにコミュニケーションを取りやすいです。

例えば、リビングを中心として周囲にそれぞれの部屋を設ける間取り。部屋を出ればすぐに家族と顔を合わせるので、声をかけずとも同じ空間で過ごすことができます。

魅力5.子育てが終わっても安心して暮らせる

子育てが終わった後も安心して暮らせるのが平屋の魅力ポイントです。

2階建ての住まいの場合、子どもが巣立った後に部屋が余ってしまうなどの問題が起こりやすいと言われています。

「空き部屋のままではもったいないから有効活用したい」と思いつつも、階段を昇り降りするのは面倒と放置されているケースもあるようです。

でも、誰も使っていない部屋でもホコリは溜まり、衛生面から考えても定期的な掃除が必要。最終的に、「減築で2階をなくし平屋にする」「もっと狭い家に住み替えをする」という選択肢を選ぶ人もいます。

平屋なら、空いてしまった子ども部屋も同じフロアにあるので、いろいろな使い方を考えることもできるでしょう。

「扉を取っ払って部屋を広くする」「趣味の部屋にする」など、同じフロアにあれば活用するのも掃除をするのもしやすいです。

子育てが終われば、夫婦2人でのセカンドライフが始まります。まだまだ先かもしれませんが、長期的な目線で考えて平屋を選ぶというのも考え方のひとつと言えるでしょう。